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フェル在学中にリフィニッシュしたまま放っておいた、80年代中盤のフェルナンデス製スルーネック。当時作業室に捨ててあったのを譲ってもらい、塗装し直しました。(04.3.14)


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まずはカッターの刃を使い、マスキングテープを剥がしてみました。通常なら簡単な作業ですが、8年近く貼りっぱなしだった為テープの糊が溶けてエライことに(笑)。


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ラフに剥がしてみた状態です。もうベタベタに糊が残ってしまい、凄まじい状態。カッターで無理しすぎても傷が入ってしまうので、このくらいで止めておきました。


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レモンオイルを使い、クロスで拭き取ってみると完全にキレイになりました。まさかここまで洗浄能力があるとは驚きです。恐るべしレモンオイル。


イバニーズのFRTタイプのブリッジを合わせてみたのですが、裏のスプリングハンガーのザグリが浅すぎてブリッジのバネが引っ掛かってしまう為、急遽トリマーで掘り下げました。


掘り下げ完了。治具を作ってルーターで削除すれば完璧に仕上がるのですが、面倒なのでトリマーを使用。木地丸出しになってしまいましたが、習作なのでこのまま行きます。


水研ぎに進みます。パットを使い水をつけながら#800で研磨。その後、目詰まり防止のため石けんを併用して、#1000~#1500まで研磨。   


研磨終了。小さい凹みは、#800で無理しないようにして高い番数で研磨。塗膜薄めに仕上げてるのですが、なんとか剥がさずに済んだので一安心。  


バフ工程。マシンやコンパウンド類は全てスチュワート・マクドナルド製ですが、初めての使用なのでどういった段取りで作業するのか悩みました。とりあえず、2種類あるコンパウンドのバーを目の粗い方から順番にバフ本体に付けて研磨。

  


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試行錯誤の末なんとか完了。色々試してみましたが中々細かいペーパー傷が消えなかったので、最後はクロスやバフ布にコンパウンドを付け手で仕上げました。まだまだ研究の余地ありです。

  


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ファイアリングです。今回はダイアモンド・フレット・レベラー(#400~#500)を使いファイアリングしてみました。磨耗無し&完全フラットなので、かなり精度が高い作業ができます。


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頂点を揃えた後フレット整形へ。フレットガードと目立てヤスリを使用。今は整形専用の便利な工具がありますが、この方法が個人的に好きです。


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#400~#1000までペーパーで研磨後、コンパウンドを塗布したバフでフレットを磨きました。ティッシュにレモンオイルを付けて指板のバフ汚れを取り完成。

 


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マシンヘッド、ブリッジ、ロックナットとストラップピンを付けた後、PUの取り付けです。水糸を使い1~6弦とポールピースの位置を確認してエスカッションをネジ止めしました。

 


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配線は久々だったので、4芯シールド線には戸惑いました。なんとかテスターでチェックし、配線図を起こしてハンダ付け。ON-ON-ONのミニスイッチが余ってたので急遽取り付け、リアPUのパラレル、タップ、シリーズの切り替え用としました。

 


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アッセンパネルをアクリル板で作って取り付けた後、弦を張り完成です。全体を通してなんとか作ったという感じで質はかなり低いですが、いい練習になりました。(04.4.11)